故吉田桂二は日本の住宅史に数多くの功績を残した建築家です。特に日本の風土に根ざす木造住宅への思いは人一倍強く持っておられた一人でしょう。講師の松本昌義氏は14年間傍らで吉田桂二の間取り術や架構術を学んだ。戦後の住宅は欧米の安易な木造住宅で日本の気候や生活実態にそぐわない、と吉田桂二は言う。同時にそれが当たり前のようになっているのが現状です。私達が間取りを考える時、紙の上に四角く（丸でも良いのですが）線を引いた瞬間から頭の中では3Dになり、その中で打合せをした施主がうごめいていますよね。やはり間取りを考える事は空間をつくる事になります。松本さんは木製建具の専門家でもあります。時間の許す限り、木製建具の話まで及びたいと言います。
　エコハウスやエネルギーの話で持ち切りの昨今、少し立ち止まって、住宅の基本の「日本の間取り」や「木建」について考えてみるのも自分への気付きになりませんでしょうか。今回は３５人くらいの会場です。松本さんも皆様のお顔を拝見しながらのお話を楽しみにしているとの事です。
　皆様には万障お繰合わせの上ご参加頂きますよう御案内申し上げます。

平成29年4月11日（火）
18：00～18：30　開場・受付
18：30～20：50　 勉強会