木構造は土に丸太を差し込んだ所から始まり、伝統構法から濃尾地震以降の在来工法、そして今後に大きく期待を持つ事が出来るL.V.L、C.L.Tと加速度的に変化していく様相を見せています。私達の業務の中では弛緩して行われてきた壁量計算は木造の構造を計算する行為から距離を置く結果を招いた。しかし、巷で起こりました伝統構法の解析法である限界耐力計算は木構造計算に意識を持って行く事に大きく影響しました。そして多様性を見せる木造は規模を含め、木構造と構造計算(構造家)を切り離す事が難しくなってきました。今後は意匠設計と構造設計家とのコンビネーションは必須になる事は間違いありません。今回お話を伺います渡邉須美樹さん(竃リ構堂)は岐阜の美濃加茂を拠点にして全国的に大スパンの体育館や福祉施設から小規模な住宅等巾広く木造の構造計算を行っています。今回はご自身が関わった伝統構法の建物のお考え、そして普段の仕事から見える木構造の今後の行方をお話して頂きます。ご本人は今年4月から大学に入学をされ、勉学にも励んでおられます。皆様も万障お繰合わせの上ご参加頂きますよう御案内申し上げます。
|