家づくりに携わる者なら、エクスナレッジ発行の「木造住宅私家版仕様書」と本を一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。もともとは建築知識の特集記事から始まりましたので、そちらを目にした方もあるかもしれません。木組みを大事にし木を生かす家づくりに取り組む人達の貴重な参考書として、親しまれてきました。松井郁夫さんは、その本の著者でもあり、また、緑の列島ネットワーク・職人がつくる木の家ネット・ワークショップ「き」組などの活動を通して、長くこの建築業界に情報発信をし続けてくださっている方です。最近では、伝統構法の見直しに向けて、官民あげての取り組みが進んでいますが、その中でも大きな役割を担ってみえます。Eディフェンスでの実台実験では、B棟の設計担当者としても、実験に参加されてみえます。
今回の勉強会では、前半は、Eディフェンスでの実台実験での実務担当者としての、実験前の不安な心情、実験中の手に汗握るハラハラドキドキ感、実験後の複雑な安堵感など、生の声をお聞きします。そして見えてきたこれからの課題なども語っていただきます。後半は、民家というキーワードを通して、耐震性や耐久性に注意を払いながらも、架構の美しさ・木の家の美しさを追求するご自身の仕事も語っていただきます。
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