先人から聞く話で面白い話があります。「山火事にあった丸太を製材すると素直に挽けると同時に後々の狂いが少ない。」木材の使い難さ(特に杉は。)に反りや割れ、収縮に基づく狂いがあります。これは木材のもつ成長応力からくるものと思われます。燻煙熱処理はこの困難な問題を解決してくれる方法になりえるのではないでしょうか。
滋賀県大津市の(株)伊藤源さんは自力建設で燻煙熱処理装置を3年前につくり、乾燥の前処理でこの燻煙熱処理した材料を市場に搬出しております。今回は遠くから御越しいただき、この古来から伝わる乾燥方法を実現する上での試行錯誤の中で問題点や今後の課題などのお話を御聞きすることにより、なかなか解答の出ない木材の乾燥の問題に迫ることが出来ればと思います。
万障お繰り合わせの上、ご出席いただきますようご案内を申し上げます。
|