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新築と中古リノベ、35年の総額はどっちが安い?|税金・修繕・売る時まで

新築と「中古を買ってリノベ」を、買う時の価格だけでなく35年間の利息・住宅ローン減税・固定資産税・修繕費、そして35年後に残る価値まで同じ前提で並べました。2026年の減税改正も反映し、自分の数字に置き換えて比べるやり方がわかります。

新築と中古リノベ、35年の総額はどっちが安い?|税金・修繕・売る時まで

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チラシには「新築5,000万円台」と「中古2,000万円台+リノベ」。並べると、中古のほうが安そうですよね。

でも、「税金や直す費用まで入れたら、結局同じくらいになるのでは?」と手が止まっていませんか。

この記事でわかること

  • 新築と中古リノベを「35年間の総額」で比べたときの、おおよその差
  • 固定資産税・住宅ローン減税住宅ローン控除住宅ローンを組んで家を買うと、年末のローン残高に応じて、所得税などが一定の期間安くなる制度です。・修繕費が、どちらでどう違うか
  • 自分の条件だと、どちらを先に検討すればいいか

この記事の結論

35年で見ても、中古リノベのほうが総額は小さくなりやすいです。ただし差は「建物の性能」と「土地の場所」で大きく動きます。

  • まず、出せる総額と住みたいエリアを決める
  • 中古なら、省エネ性能の証明が取れる家かどうかを確かめる
  • 35年後に残るのは主に「土地」。土地にいくら払うかで比べる

迷ったら、まずここで相場を見る

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全国平均の数字で試算すると、35年の総額は中古リノベのほうが約1,800万円小さくなります。減税の受け方と修繕のタイミングしだいで、この差は数百万円単位で変わります。

設計の先生
設計の先生

総額は「買う値段」だけでは決まりませんよ。住んでいる間に出ていくお金と、最後に残る価値までを一つの表に並べておくといいですよ。

この記事の目次
  1. 結局、35年でどっちが安い?
  2. 固定資産税は新築と中古でどう違う?
  3. 住宅ローン減税、中古だと減らない?
  4. 修繕費は35年でいくらかかる?
  5. 売るとき、価値が残るのはどっち?
  6. 私はどっち?タイプ別の選び方
  7. この記事のまとめ
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  • フラット35住宅金融支援機構と銀行が組んで出している、35年間ずっと金利が変わらない住宅ローンです。
  • 住宅ローン控除住宅ローンを組んで家を買うと、年末のローン残高に応じて、所得税などが一定の期間安くなる制度です。
  • 工務店地元で、一棟ずつ相談しながら家を建てる会社。社長や設計者と直接話せることが多いです。
  • 間取り部屋の数や配置のこと。「3LDK」は、部屋3つ+リビング・ダイニング・キッチン、という意味です。
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結局、35年でどっちが安い?

全国平均で試算すると、中古リノベが約1,800万円小さくなります(金利などは仮定です)。

35年の総額(試算)35年の総額(試算)新築7,129万中古・証明有5,298万中古・証明無5,340万金利1.5%で全額借りた仮定

広さがほぼ同じになる組み合わせで、前提をそろえました。

  • 新築:土地付注文住宅の全国平均5,313万円(110.3㎡)
  • 中古:中古戸建の全国平均2,783万円(114.8㎡・平均築22.7年)に、リノベ1,000万円を足した3,783万円(リノベ代は仮定)
  • ローン:全期間1.5%の固定金利、35年、全額を借りた仮定
  • 「証明有」は省エネ基準に合う証明がある中古、「証明無」は証明がない中古
35年の内訳(目安) 新築 中古リノベ(証明有)
① 買うとき(物件+工事) 5,313万円 3,783万円
② ローンの利息 約1,519万円 約1,082万円
③ 住宅ローン減税(戻る分) 最大 −318.5万円 最大 −182万円
④ 修繕費 約615万円 約615万円
合計(固定資産税は別) 約7,129万円 約5,298万円

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住宅金融支援機構「2025年度フラット35フラット35住宅金融支援機構と銀行が組んで出している、35年間ずっと金利が変わらない住宅ローンです。利用者調査」、アットホーム「一戸建て修繕の実態調査2023」を加工して作成(2026-10-29時点)。

選び方の基準:公的な統計の全国平均を使い、広さが近い区分どうしで並べました。あなたの見積もりが出たら、①と③の数字を入れ替えてください。

読者

中古のリノベ代って、1,000万円で足りるの?

ここが一番ぶれるところです。間取りまで変えるか、断熱や耐震まで手を入れるかで、大きく変わります。実際の総額を書いている人の例を見てみましょう。

「我が家は物件1,500万円+工事約2,450万円=約3,950万円でした。それとは別に、諸経費が約150万円かかっています。」

note のブログ記事(2026年8月)

もう一つ、表に出にくいお金があります。工事中の家賃です。

「新築は引渡からすぐ住めるし、それまでに費用はかかりませんが、リフォームは引渡からリフォーム開始です。」

Yahoo!知恵袋の回答(2025年8月)

工事が3か月かかるなら、家賃3か月分とローン返済が重なります。この分も①に足しておきましょう。

要するに、差は「リノベにいくらかけるか」でほぼ決まります。

固定資産税は新築と中古でどう違う?

新築は最初の3年だけ半額。そのあとは年ごとに下がり、中古は最初から低い位置にいます。

建物の固定資産税の流れ建物の固定資産税の流れ12343年は半額本来の額年々下がる0.20で底新築だけ

固定資産税は「評価額×1.4%」です(東京23区は都市計画税0.3%も別にかかります)。建物の評価額が1,000万円なら、年14万円ですね。

新築は、これが最初の3年度だけ半分。つまり年7万円になります。2031年(令和13年)3月31日までに建てた家が対象です。2026年4月1日以降に建てた家なら、床面積40〜240㎡という条件もあります。認定長期優良住宅(国が長持ちすると認めた家)なら、5年度に延びます。

建物の評価額は、年数がたつほど「経年減点補正率」という係数で下がります。木造の場合、この係数は初年度0.80。0.20まで下がったところで止まります。築20年を過ぎた中古は、建物分の税がすでに小さくなっていることが多いんです。

読者

中古をリノベしたら、税金は上がっちゃう?

「経年劣化を回復するためのリノベーションしても、固定資産税は変わりません 主要構造部に関わる建築確認が必要な場合は変わるかも」

Yahoo!知恵袋の回答(2025年5月)

逆に、下がる場合もあります。東京都主税局の案内では、窓の断熱を含む60万円超の省エネ改修をすると、翌年度の税額が3分の1減ります。工事が終わってから3か月以内の申告が条件です。

設計の先生
設計の先生

土地の税は、新築も中古も同じ住宅用の軽減を使えますよ。差が出るのは建物の分だけ、と覚えておくと計算が楽です。

要するに、35年の固定資産税は中古のほうが少なめ。差は建物の評価額しだいです。

住宅ローン減税、中古だと減らない?

2026年からは、省エネ性能の証明がある中古なら、新築と同じ13年間戻ってきます。

中古の減税は証明しだい中古の減税は証明しだい省エネの証明ある?はいいいえ13年控除10年控除

住宅ローン控除は、年末のローン残高の0.7%が所得税などから戻ってくる仕組みです。2026〜2030年に入居する人が対象で、借入額には家の性能ごとの上限があります。

国土交通省の住宅ローン減税の案内ページを見る(mlit.go.jp)

家の種類(2026年以降入居) 1年の上限 戻る額の最大
新築・ZEH水準(省エネ性能の高い家) 24.5万円 318.5万円(13年)
中古・ZEH水準や長期優良 24.5万円 318.5万円(13年)
中古・省エネ基準に合う 14万円 182万円(13年)
中古・証明なし 14万円 140万円(10年)

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国土交通省「住宅ローン減税Q&A(2026年7月更新)」を加工して作成。子育て世帯・若者夫婦世帯は上限が上がります。

「最大」は理論上の上限です。実際は、残高が減ることと、納めている税額のぶんで頭打ちになります。

調べていて驚いたのが、2026年の改正です。これまで中古は「上限2,000万円・10年」が基本でした。いまは性能の証明があれば、新築と同じ13年まで延びます。古い説明のままのサイトも多いので、日付を見ておきましょう。

1981年以前に建った家は、耐震基準を満たす証明も必要です。

要するに、中古は「証明書が取れるか」で戻る額が変わります。

修繕費は35年でいくらかかる?

戸建ては35年でおよそ600万円台。中古は、その出費が前倒しになりやすいです。

1回目の修繕にかかる額1回目の修繕にかかる額¥外壁・19年100.7万屋根・22年92.7万給湯・17年28.8万

アットホームの調査では、新築の戸建てに30年以上住んだ人の修繕費は、合計で平均615.1万円でした(平均築38.0年、332人の回答)。毎月積み立てていた人は8.9%だけです。

新築なら、大きな出費が来るのは住んで20年目あたり。いっぽう中古戸建の平均は築22.7年なので、外壁や屋根の1回目の時期は、もう来ています。

  • 売主がすでに直している → その分お得
  • まだ直していない → リノベの見積もりに外壁・屋根を入れる
設計の先生
設計の先生

中古の内見では「外壁と屋根をいつ直したか」を聞いておくといいですよ。まだ直していないなら、その分をリノベの見積もりに入れておくと安心です。

マンションは、修繕積立金で備えます。国の目安は、20階未満・延床5,000㎡未満で月335円/㎡。70㎡なら月2.3万円ほどです。部屋の中のリフォーム代は含まれないので、別に用意しておきましょう。

要するに、修繕は「いつ払うか」が違うだけで、35年の合計は大きく変わりません。

売るとき、価値が残るのはどっち?

35年後に残るのは、どちらも主に「土地」です。

何にお金を払っている?何にお金を払っている?買うとき1,575万3,738万35年後土地建物評価しだい

国土交通省は2014年に、中古戸建の取引について指摘しています。家の状態にかかわらず「一律に築後20~25年で建物の市場価値をゼロとされる慣行」がある、というものです。

そのうえで国は、評価のやり方を改める指針を出しました。基礎や骨組みの性能に応じて、使える年数を長く見ます。手入れやリフォームで回復した価値も、評価に入れる考え方です。

「どのくらい古いかでしょうかね。 新築の方が資産価値は落ちないですけどね。 うちは中古ですが。」

Yahoo!知恵袋の回答(2026年1月)

個人的には、ここが比べ方のいちばんの肝だと感じました。35年後、新築は築35年、平均的な中古は築58年です。どちらも、建物の値段はかなり小さく見られやすい。

だから「同じ予算で、土地にいくら回せるか」で比べたほうが、残る価値の差が見えます。

設計の先生
設計の先生

将来売るかもしれないなら、点検や修理の記録を全部取っておくといいですよ。性能を評価してもらう材料になります。

要するに、残る価値は「新築か中古か」より「土地の場所」で決まります。

私はどっち?タイプ別の選び方

「何にお金を使いたいか」で決めると、迷いが減ります。

あなたがこうなら 先に検討したいのは 理由
駅の近さ・通勤を優先したい 中古リノベ 同じ予算で土地に回せる
省エネ・耐震を最新にしたい 新築 性能の証明が取りやすい
間取りやデザインに好みがある 中古リノベ 中を自由に作り直せる
親の土地で建て替える50代 建て替え(新築) 土地代がかからない

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調べた側の判断としては、30〜40代で予算が限られているなら、まず中古リノベで見積もりを取るのが分かりやすいと思います。証明が取れる中古なら減税の差はほとんどなく、そのぶん土地にお金を回せるからです。

親の家の建て替えは、土地代がゼロという点が大きいです。建て替えは、災害の危険が高い区域でもローン減税の対象のままです。

要するに、立地を取るなら中古リノベ、性能の新しさを取るなら新築です。

よくある質問

Q. 新築と中古リノベ、結局同じくらいの金額になるのでは?
A. リノベ代しだいです。この記事の前提で計算すると、リノベ代が約2,400万円強まで増えたあたりで、35年総額の差がほぼなくなります。間取りまで変えて断熱・耐震もやり直すなら、新築の見積もりと並べて比べましょう。

Q. 今の家を売って住み替える場合、税金はどうなる?
A. 自宅を売るときは、利益から最高3,000万円を差し引ける特例があります。ただ、新居で住宅ローン控除を受けるなら、同時には使えません。どちらが得かは人によるので、税務署か税理士に相談してください。

Q. 固定資産税の金額を前もって知る方法は?
A. 中古なら、売主の固定資産税の通知書や評価証明で、今の税額が分かります。新築は建ててから評価されるので、市区町村の資産税課に目安を聞いてみましょう。

この記事のまとめ

  • 全国平均の試算では、35年総額は中古リノベが約1,800万円小さい(金利1.5%などの仮定つき)
  • 差がいちばん動くのはリノベ代。断熱・耐震まで直すなら、新築と並べて見積もる
  • 中古の住宅ローン控除は、省エネの証明があれば2026年から13年
  • 固定資産税は中古が少なめ。修繕は中古だと前倒しになりやすい
  • 35年後に残るのは主に土地。土地にいくら払うかで比べる

次にやること

① 今の家賃と貯金から、毎月払える額と出せる総額を決める
→ ② 住みたいエリアで、新築と築20年前後の中古の価格を1件ずつ調べる
→ ③ 中古は「省エネ・耐震の証明が取れるか」「外壁と屋根をいつ直したか」を聞いたうえで、リノベ会社と工務店工務店地元で、一棟ずつ相談しながら家を建てる会社。社長や設計者と直接話せることが多いです。の両方に見積もりを頼む

税額や控除の最終判断は、市区町村の資産税課・税務署で最新の内容を確認してください。

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