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地盤改良の費用相場|30坪の工法別の目安と契約前の確認点

地盤改良の費用相場を、30坪の家で表層・柱状・鋼管杭の工法別に整理しました。地盤調査(SWS試験)の費用、改良が必要と分かる時期、請負契約の前に見積書で確かめる所まで、初めて家を建てる人向けにまとめています。

地盤改良の費用相場|30坪の工法別の目安と契約前の確認点

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工務店工務店地元で、一棟ずつ相談しながら家を建てる会社。社長や設計者と直接話せることが多いです。からもらった見積書の隅に、小さく「地盤改良地盤改良地面が弱いときに、家が傾かないように地面を固めたり杭を打ったりする工事。土地を調べてから、必要かどうかが決まります。費 別途」とある。ネットで調べたら「30万円」も「200万円」も出てきて、予算にいくら置けばいいのか分からない。判を押す前に、自分で数字を持っておきたいですよね。

この記事でわかること

  • 30坪の家で、地盤改良に総額いくらかかるかの目安
  • 改良が必要かどうかが、契約のどのタイミングで分かるか
  • 「契約したあとで100万円追加」を避けるために、見積書のどこを見るか

この記事の結論

地盤改良費は、契約前の資金計画に「調査費+改良予備費」として入れておきましょう。

  • 調査費の目安 → SWS試験で8万円前後(5万円程度とする記事も)
  • 改良予備費の目安 → 柱状改良の上限側で100万〜150万円
  • 契約の前に → 「仮計上額」と「超えたときの扱い」を書面で確かめる

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地盤改良費は、「かかるかどうか分からないお金」ではありません。「契約のあとで金額が決まるお金」です。先に予算の枠を作っておけば、慌てずに済みます。

設計の先生
設計の先生

地盤の話は、契約のあとに出てくることが多いんです。先に枠だけ作っておくと、話を聞くときの気持ちがずいぶん楽になりますよ。

この記事の目次
  1. 地盤改良の費用相場は30坪でいくら?
  2. 表層・柱状・鋼管杭、どの工法になるかは何で決まる?
  3. 地盤調査(SWS試験)の費用はいくら?
  4. 改良が必要かどうかは、契約のどの時点で分かる?
  5. 「100万円追加」を防ぐには、見積書のどこを見る?
  6. 予算はいくら取っておけばいい?
  7. Q. 地盤調査の費用は誰が払いますか?
  8. Q. 地盤調査は法律で義務ですか?
  9. Q. 調査報告書を見せてもらえますか?
  10. まとめ
  11. もっと詳しく知りたい人へ
この記事に出てくる言葉 5個・押すと意味が出ます

本文の点線の言葉こんなふうに押すと、ここに意味が出ます。も、押すと意味が出ます。

  • ハウスメーカー全国や広い地域で、自社の決まった仕様の家を建てる会社。住宅展示場にモデルハウスを持っていることが多いです。
  • 地盤改良地面が弱いときに、家が傾かないように地面を固めたり杭を打ったりする工事。土地を調べてから、必要かどうかが決まります。
  • 工務店地元で、一棟ずつ相談しながら家を建てる会社。社長や設計者と直接話せることが多いです。
  • 引き渡し工事が終わって、家の鍵を受け取る日のこと。この日から保証の期間が始まります。
  • 間取り部屋の数や配置のこと。「3LDK」は、部屋3つ+リビング・ダイニング・キッチン、という意味です。
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地盤改良の費用相場は30坪でいくら?

30坪の改良費(目安) ¥ 表層改良 20〜50万 柱状改良 40〜100万 鋼管杭 90〜200万 民間記事の目安・2026年10月

30坪の住宅の地盤改良費は、民間の住宅情報記事の目安で表層改良20万〜50万円、柱状改良40万〜100万円、鋼管杭90万〜200万円です(2026年10月時点、norqの30坪想定の記事)。国の統計はなく、どれも民間記事の目安です。

ほかの記事を見ると、金額はもっと高いこともあります。同じ30坪でも、記事によって2倍近く違うんです。

工法 低めに出している記事 高めに出している記事
表層改良 20万〜50万円 30万〜90万円
柱状改良 40万〜100万円 100万〜150万円
鋼管杭 90万〜200万円 150万〜200万円

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※低め=norq(2025年2月)、高め=比較ビズ(2024年6月更新)。どちらも30坪の目安。

差が出る理由として考えられるのは、何坪で計算したか、どこまで深く掘るか、杭を何本打つか、保証料や調査費が入っているか、などです。調べた側として言うと、「相場は〇〇万円」と1つの数字に決めつけるのは危ないです。30坪なら表層で数十万円、柱状で100万円前後、鋼管杭で200万円近くまで、と幅で覚えておきましょう。

「柱状改良は坪2~3万が相場ですので33坪で100万以内なら妥当だと思います。現在、土木工事全般で諸事情により価格が高騰しています。」

Yahoo!知恵袋の回答(2025年7月)

要するに、30坪なら「数十万〜200万円」の幅があり、どの工法になるかで決まります。

表層・柱状・鋼管杭、どの工法になるかは何で決まる?

工法の分かれ道 軟い土は 2m以内? はい いいえ 表層改良 柱状か鋼管杭 固い層の深さで決まる

工法を決めるのは、土地の中身です。軟らかい土がどこまで続いているか、その下に固い地盤(家を支えられる層。「支持層」と呼びます)があるか。施主が「この工法がいい」と好みで選ぶものではありません。

工法 どこまで届かせるか ひとことで言うと
表層改良 深さ約2mまで 表面の土にセメントを混ぜて固める
柱状改良 一戸建てで約4m(4〜8mとする記事も) 土の中にセメントの柱を何本も立てる
鋼管杭 固い支持層まで 鉄のパイプを固い層まで差し込む

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※深さはSUUMO(2026年8月更新)ほか。

たとえるなら、柱状改良や鋼管杭は「テーブルの脚」です。床板(家)が沈まないよう、脚を下の固い所まで伸ばす。床そのものを固めるのが表層改良。こう考えると分かりやすいと思います。

鋼管杭は、固い支持層がない土地では使えません。SUUMOによると、工事中の音や振動も大きめです。近所への挨拶のタイミングを、工務店と相談しておくと安心です。

要するに、工法は土地の中身で決まり、深くなるほど費用も上がります。

地盤調査(SWS試験)の費用はいくら?

調査の方法 費用の目安 かかる時間
SWS試験 8万円前後 数時間
表面波探査法 8万円前後 —
ボーリング調査 20万〜30万円 2〜3日

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※ジャパンホームシールド「住まいの安心研究所」(2024年5月)より作成。SWS試験を5万円程度とする記事(SUUMO)もあります。

一戸建てでよく使われるのはSWS試験で、費用は8万円前後が目安です(5万円程度とする記事もあります)。正式名はスクリューウエイト貫入試験。先に重りを付けた鉄の棒を地面にねじ込み、沈み方で地盤の硬さを測る方法です。

読者

前に「スウェーデン式」って聞いたけど、別の試験なの?

同じものです。日本建築総合試験所によると、2020年10月26日にJIS規格が改正されて名前が変わりました。略称は前と同じ「SWS試験」のままです。

調査会社の料金も見ておきましょう。

ジオテックの地盤調査の申込み案内ページ
ジオテックの地盤調査の申込み案内ページ(jiban.co.jp・2026-10-30時点の画面)

ジオテックの施主向け標準価格は「6万円(税別)/4ポイント」です(2026年10月時点、公式サイト)。傾斜地などでは料金が変わることがあり、首都圏から50km以上離れると遠隔地料金がかかることもあります。

測る点の数にも決まりがあります。瑕疵保険(新築の不具合を直す費用に備える保険)の設計施工基準では、SWS試験は「4隅付近を含め4点以上」が原則。ジャパンホームシールドは、四隅と中央の5点で測ることが多いとしています。調査費を見積もりで比べるときは、何点で測るかと、税込か税別かをそろえてください。

設計の先生
設計の先生

調査費は、建築費に入っている会社もあれば別にしている会社もあります。見積書のどの行に入っているか、指さしで確かめておくといいですよ。

要するに、調査そのものは8万円前後。高いのは、そのあとの改良のほうです。

改良が必要かどうかは、契約のどの時点で分かる?

改良が要るか分かる時期 1 2 3 4 5 土地探し 間取り 請負契約 地盤調査 着工 ここまで未確定 ここで判明

改良が必要かどうかがはっきりするのは、多くの場合、請負契約のあとです。請負契約とは、工務店やハウスメーカーハウスメーカー全国や広い地域で、自社の決まった仕様の家を建てる会社。住宅展示場にモデルハウスを持っていることが多いです。と「この家を建てます」と結ぶ契約のこと。調査の前に、家を置く場所が決まっていないといけないからです。

ジャパンホームシールドの地盤調査の申込みでは、配置図や平面図の提出が求められます。瑕疵保険の設計施工基準でも、地盤調査は「基礎の設計に先立ち」行うものとされています。間取りが固まる契約のあとになりやすいのは、このためです。比較ビズの監修者も、要否が分かるのは「設計の最終段階になることが多い」とコメントしています。

「地盤調査後の見積りなら入っていることもありますが調査前の見積りならまず入っていないです 必要なら当然全額支払わなければなりません」

Yahoo!知恵袋の回答(2023年11月)

それでも、契約前に手がかりをつかむ方法はあります。費用は無料です。

  • 地盤サポートマップ:ジャパンホームシールドの無料サイト。250万棟以上の調査データをもとに、地震や液状化のリスクを地図で見られます(2026年4月15日発表)
  • 重ねるハザードマップ:国土地理院の地形分類図を重ねると、台地なのか谷底の低い土地なのか、土地の成り立ちが分かります
国土交通省・国土地理院のハザードマップポータルサイトのトップページ
国土交通省・国土地理院のハザードマップポータルサイトのトップページ(disaportal.gsi.go.jp・2026-10-30時点の画面)

埋め立て地や盛り土の造成地は、改良が必要とされる例としてSUUMOでも挙げられています。地図で「元は田んぼや沼だった低い土地」と出たら、予備費を厚めに取っておく合図です。

要するに、正式な答えは契約のあと。でも契約前に地図で当たりはつけられます。

「100万円追加」を防ぐには、見積書のどこを見る?

契約前の見積書では、次の8つを確かめておくと安心です。

  1. 地盤調査費は入っているか(何点で、税込か税別か)
  2. 改良費は「別途」か「仮計上〇〇万円」か
  3. 仮計上を超えたとき、誰がどう払うかが書面にあるか
  4. 地盤保証の料金は入っているか
  5. 杭の本数・太さ・長さ、改良する範囲は書いてあるか
  6. 掘った土の処分費や、重機を運ぶ費用は入っているか
  7. 調査報告書と、その見立て(考察)を見せてもらえるか
  8. ほかの工法と比べた見積もりを出してもらえるか

効いてくるのは2と3です。「仮計上(まだ金額が決まっていないので、とりあえず置いておく金額)」が入っていれば、資金計画に枠ができます。

「ですので、最初から予算を見込んでいた担当の方の判断は間違っていないと思います。後々予算に組み込むとトラブルの元になるので。」

Yahoo!知恵袋の回答(2024年9月)
読者

改良の見積もりが出たら、高いか安いかはどう見ればいいの?

本数と長さで見ます。目安として、SUUMOには「床面積20坪ほどで、50本以上を4mの深さまで入れて約100万円」という柱状改良の例があります。手元の見積もりの本数と長さが、調査報告書の結果に合っているか、工務店に聞いてみてください。

「5年前ですが、34本で100万ちょっとでした。 地盤改良が必要なら必要経費だと思い、もちろんお願いしました。」

Yahoo!知恵袋の回答(2024年8月)

保証の中身も金額に関わります。例として、ジャパンホームシールドの「地盤サポートシステム」は1事故あたり5,000万円まで補償し、期間は引き渡し引き渡し工事が終わって、家の鍵を受け取る日のこと。この日から保証の期間が始まります。から最長20年です(日本木造住宅産業協会のページより)。保証料は会社や期間によって変わるので、見積書の内訳で確かめましょう。納得できないときは、別の会社に報告書を見てもらうセカンドオピニオンという方法もあります。

設計の先生
設計の先生

「一式」とだけ書かれた行は、遠慮せず内訳をお願いしていいんです。ちゃんとした会社ほど、すぐに出してくれますよ。

要するに、契約前は「仮計上の額」と「超えたときの決まり」の2つを書面で残すこと。

予算はいくら取っておけばいい?

地盤の予算の組み方 合計160万 調査費10万 予備費150万 柱状改良の上限側で組む

予算は、調査費(8万円前後なので10万円で見ておく)に改良予備費100万〜150万円を足した「最大160万円ほど」で組んでおく。これが、調べた側からの提案です。柱状改良の上限側の金額を、予備に取る考え方です。

根拠は3つあります。ジャパンホームシールドは、問題が見つかった場合の改良を「別途50万円〜200万円程度」としています。30坪の柱状改良は、高めの記事で100万〜150万円。比較ビズの監修者も、30坪なら150万円くらいを見込んでおくよう勧めています。

調査の結果 予備費はどうなる?
改良が不要 まるごと残る(家具や外構に回せる)
表層・柱状改良 予備費の中におさまりやすい
鋼管杭 200万円近くまで行くことがある

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住宅ローンに入れると、どのくらいの重さか。150万円を金利1%・35年で借りると、月々およそ4,200円です。この額を最初から計画に入れておけば、あとから「足りない」と慌てずに済みます。

設計の先生
設計の先生

予備費が余ったら、カーテンや照明に回せばいいんです。足りなくなるより、ずっと気持ちが楽ですよ。

要するに、160万円の枠を先に作っておけば、どの結果が出ても資金計画は崩れにくくなります。

よくある質問

Q. 地盤調査の費用は誰が払いますか?

A. 最終的には施主が払うことになり、建築費に含めるか別の行にするかは会社によって違います。SWS試験なら8万円前後が目安なので、見積書のどこに入っているかを確かめてください。

Q. 地盤調査は法律で義務ですか?

A. 「必ず調査しなさい」と直接決めた法律の条文がある、とまでは言えません。ただ、瑕疵保険の設計施工基準が原則として地盤調査を求めているため、新築では基本的に建てる前に行われます。木造2階建て以下は、チェックシートで不要と判断されれば省ける場合があります。

Q. 調査報告書を見せてもらえますか?

A. 契約前に「調査報告書と考察を見せてもらえますか」と聞いておきましょう。改良の見積もりが妥当かを確かめたり、セカンドオピニオンを頼んだりするときの土台になります。

まとめ

  • 30坪の地盤改良費は、民間記事の目安で表層20万〜50万円、柱状40万〜100万円、鋼管杭90万〜200万円です(2026年10月時点)
  • 工法は好みではなく、軟らかい土の深さと固い地盤の有無で決まります
  • 地盤調査(SWS試験)は8万円前後が目安で、多くは請負契約のあとに行われます
  • 契約前の見積書では「仮計上の額」と「超えたときの扱い」を書面で確かめましょう

次にやること

① 重ねるハザードマップと地盤サポートマップで、候補の土地がどんな成り立ちの土地か見てみる
② 資金計画に「調査費+改良予備費」として最大160万円ほどの枠を作る
③ 次の打ち合わせで、調査の時期・仮計上の額・超えたときの扱いを書面でもらう

もっと詳しく知りたい人へ

報告書を受け取ったら、「長期許容応力度(地盤が長いあいだ支えられる重さ)」の数字を探してみてください。むずかしかったら飛ばして大丈夫です。

地盤が支えられる力(1㎡あたり) 告示1347号で使える基礎
20kN/㎡未満 杭を使った基礎
20kN/㎡以上30kN/㎡未満 杭を使った基礎か、べた基礎
30kN/㎡以上 杭・べた基礎・布基礎のどれでも

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※国土交通省「地質調査に関する規定について」掲載の建設省告示第1347号を加工して作成。改良した地盤は、改良後の数字で判断します。

SWS試験の結果からこの数字を出す計算式は、建設省告示第1113号で「qa=30+0.6Nsw」と決められています。Nswは、基礎の底から2m以内で測った「1mあたりの半回転数」の平均です。

同じ告示1113号には、もう1つ見ておきたい点があります。基礎の底から2m以内に「荷重1kN以下で自沈する層(重りを載せただけで棒が沈む軟らかい層)」があるときです。2m〜5mのあいだに「500N以下で自沈する層」があるときも同じです。どちらの場合も、家が沈まないかを別に確かめる必要があります。報告書に「自沈」と書かれていたら、その深さを担当者に聞いてみてください。

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