中古+リノベルート 3 / 5 本目
中古戸建て+リノベの総額はいくら?|築10・20・30年で試算
中古戸建てを買ってリノベすると総額はいくらになるのか。築10年・20年・30年で直す所がどう変わるかを公的な目安で整理し、首都圏の成約価格をもとに「購入費+工事費+諸費用」の総額を3通り試算。相談先の選び方も紹介します。
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物件サイトで、築20年・4LDKの家に目が止まった。でも「ここから直すと、あといくら?」で手が止まる。
リノベ済みの家なら、値札を見れば総額が分かります。でも、これから直す家は、払うお金の全体が見えにくいんですよね。
この記事でわかること
- 築10年・20年・30年で、直すことになりやすい場所
- 「買う値段+工事費+諸費用諸費用工事以外にかかるお金。登記の手数料、ローンの手数料、火災保険、税金などです。多くはローンに入れず、現金で払います。」の総額の目安(3通りの試算)
- 自分に合う相談先(ゼロリノベ/リノベ不動産)の見分け方
この記事の結論
中古+リノベの総額は「買う値段」と「直す費用」の足し算。古い家ほど、直す費用の割合が大きくなります。
- まず、その家が建った年(1982年より後か、2000年より後か)を確かめる
- 次に、物件の値段と工事費をいっしょに見積もってもらう
- 契約の前に、建物の調査(ホームインスペクションホームインスペクション建物の専門家が、家の傷み・不具合・直す時期を目で見て調べる住宅診断のこと。買う前や引き渡し引き渡し工事が終わって、家の鍵を受け取る日のこと。この日から保証の期間が始まります。の前に頼みます。)を入れる
首都圏の平均価格で試算すると、総額は築10年が約5,510万円、築30年が約4,840万円。築30年は工事に1,200万円かけても、まだ下回ります。
ただ、差は物件の値段ほど開きません。「古い家は安い」は半分だけ正解です。

物件の値段だけで比べると、築30年がずいぶんお得に見えるんです。工事費まで足してから比べると、選び方が落ち着きますよ。
この記事の目次
この記事に出てくる言葉 5個・押すと意味が出ます
本文の点線の言葉こんなふうに押すと、ここに意味が出ます。も、押すと意味が出ます。
- フラット35住宅金融支援機構と銀行が組んで出している、35年間ずっと金利が変わらない住宅ローンです。
- ホームインスペクション建物の専門家が、家の傷み・不具合・直す時期を目で見て調べる住宅診断のこと。買う前や引き渡しの前に頼みます。
- 住宅ローン控除住宅ローンを組んで家を買うと、年末のローン残高に応じて、所得税などが一定の期間安くなる制度です。
- 引き渡し工事が終わって、家の鍵を受け取る日のこと。この日から保証の期間が始まります。
- 諸費用工事以外にかかるお金。登記の手数料、ローンの手数料、火災保険、税金などです。多くはローンに入れず、現金で払います。
築10年・20年・30年、どこを直すことになる?
築10年は「設備の交換」、築20年は「家の外側」、築30年は「骨組みと配管」まで広がります。
住宅金融支援機構が出している木造一戸建ての「取替えの目安」を、築年数に当てはめたのが下の表です。工事費は、この記事の試算で置いた額です。
| 築年数 | 交換時期が来やすい所(機構の目安) | 試算で置いた工事費 |
|---|---|---|
| 築10年 | 給湯器(10年位)、ユニットバス(10〜15年位)、水栓 | 約200万円 |
| 築20年 | 外壁(15〜20年位で全面補修)、スレート屋根、給水管、キッチン・トイレ | 約450万円(断熱・耐震も直すなら+300万円) |
| 築30年 | 床の骨組み(20〜30年位)、サッシ、瓦屋根、配管一式、耐震・断熱 | 約1,200万円(全面的に直す想定) |
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機構の資料にも書かれていますが、年数は「大体の目安」です。日当たりや手入れの具合で前後します。
工事費の額は、この記事で置いた想定です。築20年の額は、知恵袋で見つけた次の回答を参考にしました。
「外壁屋根塗り替え 駐車場増設1→3台 カーポート 水回り全て交換 床の張り替え クロス交換 概算400〜500万程度はかけてました。」
Yahoo!知恵袋の回答(2026年1月)
「断熱リフォームや耐震補強は300万は必要でしょう。」
Yahoo!知恵袋の回答(2026年1月)
別の回答には、こんな話もありました。昔は天井なども含めて全部やって200万円だった工事が、屋根・外壁を含めると、今の相場なら最低でも1,200万円くらいかかるだろう、という概算です。人件費が上がっているので、数年前のブログの金額をそのまま当てはめないほうが安心です。
要するに、築年数が10年進むごとに、直す場所が「設備→外側→骨組み」と広がっていきます。
築年数で、買う値段はいくら下がる?
首都圏では、築10年と築30年の差がだいたい1,600万円あります。
上の図は、東日本不動産流通機構の首都圏データ(2024年の成約価格)を加工して作成しました。目を引くのは、築25年を過ぎたあたりで値下がりが急になる点です。
築年帯ごとの下がり幅は、築20年台前半までは約260万〜390万円。それが築21〜25年から築26〜30年へ進むところで、約703万円に広がります。
全国の数字も見ておきます。フラット35フラット35住宅金融支援機構と銀行が組んで出している、35年間ずっと金利が変わらない住宅ローンです。を使った人の調査(2025年度)では、中古戸建ての購入価格は全国で2,782.5万円でした。首都圏との差はかなり大きいので、自分の地域の相場で読み替えてください。
「築20~30年だと、今後大規模な修繕(屋根、外壁、配管など)が必要になるリスクが高いです。」
Yahoo!知恵袋の回答(2025年4月)
要するに、安く買えた分は「これから直す分」の前払いの割引、と考えるとすっきりします。
結局、総額はいくら?築年数別に3通り試算
首都圏の平均で試算すると、築30年がいちばん安く、築10年がいちばん高くなりました。
3通りとも、買う値段は前の章の首都圏平均(2024年)を使った「試算」です。実際の取引例ではありません。
| 試算 | 内訳(2026-10-27時点の制度で計算) | 総額 |
|---|---|---|
| 築10年 | 購入5,034万+諸費用約276万+工事200万 | 約5,510万円 |
| 築20年 | 購入4,384万+諸費用約252万+工事450万 | 約5,090万円(断熱・耐震も直すなら約5,390万円) |
| 築30年 | 購入3,419万+諸費用約220万+工事1,200万 | 約4,840万円 |
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諸費用(家そのもの以外にかかるお金)の中身は、こうなっています。
- 仲介手数料: 法律で決まった上限(物件価格×3%+6万円、に消費税)で計算。築20年なら約151.3万円
- 売買契約書の印紙: 1,000万円超〜5,000万円以下は1万円。5,000万円を超える築10年の例は3万円
- 登記・ローン手数料・火災保険など: 物件や銀行で変わるので、ここでは一律100万円と仮置き
築30年が安いなら、古い家を選んでおけばいいってこと?
金額だけなら、そうです。でも築30年の工事1,200万円は、壁をはがして傷みが広かったら、そこから増えます。
築10年は値段が高いぶん、買ったあとに「想定外」が出にくい。払うお金の大きさと読みやすさ、どちらを取るかの違いです。
編集部の見方では、築20年前後は直す範囲を決めやすい年代です。機構の目安で外壁の全面補修が「15〜20年位」とされていて、まず手を入れる場所がはっきりしているからです。
要するに、築年数で総額の差は縮まります。決め手は「工事費のブレをどこまで受け止められるか」です。
買う前に何を確かめる?建った年と建物の調査
建った年で、使える減税と、気をつけたい所が変わります。物件資料の「建築年月」は最初に見ておきましょう。
| 年の線 | 何が変わった? | 買う人への影響 |
|---|---|---|
| 1981年6月 | 今の耐震基準(新耐震)が始まった | これより前の家は耐震補強を予算に入れておく |
| 1982年1月1日 | 減税の築年の区切り | これより前は、住宅ローン控除などに耐震の証明が要る |
| 2000年6月 | 木造の柱や梁のつなぎ方が明確になった | 1981年6月〜2000年5月の木造は、つなぎ目の確認を |
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国土交通省は、熊本地震で2000年以前の新耐震の木造にも倒れた家があったとしています。築30年の試算に耐震の費用を入れたのは、このためです。
もう一つ大事なのが、建物状況調査(ホームインスペクション。建築士が家の傷み具合を調べる検査)です。国の手引きでは、時間は1〜3時間程度、費用は6万円程度から。柱や基礎、雨漏りに関わる所を、目で見たり測ったりして調べます。壁をはがして中まで見るものではありません。

インスペクションは売主さんの同意が要ります。内見のときに「調査を入れてもいいですか」と一言聞いておくと、そのあとが進めやすいですよ。
予算オーバーの備えもしておきたいところ。住宅リフォーム推進協議会の調査では、リフォームした人の29.3%が予算を超えていました。理由のトップは「予定より直す所が増えた」です。
最初に立てた予算は平均291万円、実際は平均434.2万円。約1.5倍です。工事費の見積もりとは別に、予備のお金を残しておくと気持ちがラクになります。
要するに、「建った年を見る→調査を入れる→予備を残す」の順で、工事費のブレを小さくできます。
物件と工事、まとめて相談するならどこ?
家でじっくり聞きたい人はゼロリノベ、近くの店で顔を合わせて相談したい人はリノベ不動産が合います。
中古+リノベでいちばん困るのは、物件を買う時点で工事費が分からないこと。物件探しと設計・工事を1つの会社でまとめて見てくれる「ワンストップ型」なら、内見の段階で「この家ならいくら直す必要がある」を一緒に考えてもらえます。
会社側から見ると、仲介と工事の両方を受けられるのがこの形のうまみです。だから、直すことを前提に物件を探してくれます。
ゼロリノベは、groove agent株式会社が運営する「物件購入+リノベ」のワンストップサービスです。

無料のオンラインセミナーを毎日開いていて、「セールスなし」とうたっています。個別相談も無料です。戸建ては建物ごとの状態の差が大きいため、定額ではなく「都度お見積もり」です。
リノベ不動産は、株式会社WAKUWAKUが運営しています。住宅ローンの相談、物件探し、設計・施工、インテリアの提案まで一貫して手伝うサービスです。

中古の戸建て・マンションのフルリノベに対応し、全国の店舗で初心者向けセミナーや個別相談会、住宅ローンセミナーを開いています。
| ゼロリノベ | リノベ不動産 | |
|---|---|---|
| 相談の形 | 無料オンラインセミナー(毎日)、無料の個別相談 | 全国の店舗でセミナー・個別相談会 |
| 戸建ての費用 | 都度見積もり | 公式サイトで最新をご確認ください |
| 向いている人 | まず家から話を聞いて、仕組みを知りたい人 | 近くの店舗で、実物を見ながら相談したい人 |
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選び方の基準:相談の形・戸建ての費用の出し方・向いている人の3点で見ました。どちらも、申し込む前に「戸建て」と「住みたいエリア」に対応しているかを確かめておくと安心です。

セミナーや相談には、気になっている物件の資料を1つ持っていくといいですよ。総額の話がぐっと具体的になります。
要するに、迷ったら、家から聞けるセミナーで総額の考え方をつかむのが、気軽な一歩目です。
よくある質問
Q. 中古でも住宅ローン控除住宅ローン控除住宅ローンを組んで家を買うと、年末のローン残高に応じて、所得税などが一定の期間安くなる制度です。(ローン残高に応じて所得税などが戻る仕組み)は使えますか?
使えます。省エネ基準に合うと証明できる中古なら、借入の上限2,000万円(子育て・若者夫婦世帯は3,000万円)で13年。証明がない中古は2,000万円で10年です。2026年からは床面積40㎡以上の家も対象になりました(所得などの条件あり)。くわしくは国土交通省の案内と、税理士など専門家に確かめてください。
Q. リノベに使える補助金はありますか?
窓やドアの断熱工事なら「先進的窓リノベ2026事業」で、1戸あたり上限100万円です。断熱などの工事が対象の「みらいエコ住宅2026事業」は、予約申請が遅くとも2026年11月16日まで。どちらも予算がなくなった時点で終わるので、工事会社に早めに相談しておきましょう。
Q. 新築より、中古+リノベのほうが安いですか?
国の住宅市場動向調査(令和7年度)では、土地を買って注文住宅を建てた世帯の購入資金は平均7,646万円でした。中古戸建ては平均2,966万円です。ただし中古には、ここに工事費がのります。この記事の試算のように築年数で総額は変わるので、物件ごとに足し算して比べてください。
まとめと次にやること
- 築10年は設備、築20年は外壁・屋根、築30年は骨組み・配管・耐震まで、直す所が広がる
- 首都圏の平均で試算すると、総額は築10年約5,510万円、築20年約5,090万円、築30年約4,840万円
- 古い家ほど安く買えるが、工事費のブレが大きくなる
- 1982年より前、2000年より前の木造は、耐震の確認を予算に入れる
- 調査(インスペクション)は6万円程度から。予備のお金も残しておく
今日からできるのは、この3つです。
① 今の家賃と貯金から、出せる総額の上限を決める
→ ② 気になる物件の「建築年月」を見て、築10・20・30年のどれに近いか当てはめる
→ ③ ゼロリノベのオンラインセミナーか、リノベ不動産の近くの店舗の相談会で、その物件の総額を一緒に見積もってもらう
総額の数字を一つ持って行くだけで、相談の時間がずっと中身の濃いものになります。
出典を見る
- 2025年度 フラット35利用者調査(住宅金融支援機構) 2026-10-27 閲覧
- マイホーム維持管理の目安【一戸建て(木造住宅)】(住宅金融支援機構) 2026-10-27 閲覧
- 首都圏既存マンション、成約の過半が築20年越え(築年数から見た首都圏の不動産流通市場2024年)(東京都宅地建物取引業協会(R.E.port)) 2026-10-27 閲覧
- 令和7年度住宅市場動向調査 報告書(国土交通省) 2026-10-27 閲覧
- 新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法の公表について(国土交通省) 2026-10-27 閲覧
- 建物状況調査(インスペクション)活用の手引き(国土交通省) 2026-10-27 閲覧
- 既存住宅売買のかし保険(個人間売買タイプ)(住宅瑕疵担保責任保険協会) 2026-10-27 閲覧
- 宅地建物取引業法関係(報酬告示)(国土交通省) 2026-10-27 閲覧
- No.7108 不動産売買契約書の印紙税の軽減措置(国税庁) 2026-10-27 閲覧
- 既存住宅を取得したとき(国土交通省) 2026-10-27 閲覧
- 住宅ローン減税(国土交通省) 2026-10-27 閲覧
- 不動産取得税の軽減(住宅・住宅用土地)(神奈川県) 2026-10-27 閲覧
- みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)(国土交通省) 2026-10-27 閲覧
- 先進的窓リノベ2026事業 事業概要(環境省) 2026-10-27 閲覧
- 「住宅リフォームに関する消費者・事業者に関する実態調査」について(住宅リフォーム推進協議会) 2026-10-27 閲覧
- ゼロリノベ 公式サイト(groove agent株式会社) 2026-10-27 閲覧
- ゼロリノベ 無料オンラインセミナー(groove agent株式会社) 2026-10-27 閲覧
- ゼロリノベ よくある質問(戸建ての費用)(groove agent株式会社) 2026-10-27 閲覧
- リノベ不動産 公式サイト(株式会社WAKUWAKU) 2026-10-27 閲覧
- 株式会社WAKUWAKU 会社情報(株式会社WAKUWAKU) 2026-10-27 閲覧
- 中古戸建てを買ってリノベする費用についての質問(築20年の購入・工事費の回答)(Yahoo!知恵袋) 2026-10-27 閲覧
- 老後の住まいに中古戸建てと中古マンションのどちらを選ぶかの質問(築20〜30年の修繕の回答)(Yahoo!知恵袋) 2026-10-27 閲覧
