1. 家づくりの算段
  2. はじめての基礎知識
  3. 家づくりの流れ8ステップ|最初の相談から入居まで何か月?

家づくりの流れ8ステップ|最初の相談から入居まで何か月?

注文住宅の家づくりの流れを、お金の目安から入居まで8ステップで説明します。各ステップで何をして誰と会い、だいたい何か月かかるのかを、住宅金融支援機構・国交省の資料と住宅会社が公式に出している目安をもとにまとめました。

はじめての基礎知識家づくりの流れ8ステップ|最初の相談から入居まで何か月?

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「子どもの入学までに引っ越したい。でも、今から何をすればいいの?」
展示場のチラシを手に、そこで止まっていませんか。

大丈夫です。家づくりは、順番さえ分かればひとつずつ片づけられます。

この記事でわかること

  • 家づくりの流れを8つのステップで、ざっくり頭に入れられる
  • 各ステップで「何をする・誰と会う・だいたい何か月」かがわかる
  • 住みたい月から逆算して、自分の家のスケジュールを作れる

この記事の結論

家づくりは「お金→土地→相談先→見積もり→契約→着工→引き渡し引き渡し工事が終わって、家の鍵を受け取る日のこと。この日から保証の期間が始まります。前チェック→入居」の8ステップ。住みたい月から逆算して始めるのがコツです。

  • いちばん最初 → 月々いくらなら払えるかを出す
  • その次 → 住みたい月を決めて、そこから逆算する
  • そのあとで → 展示場や工務店工務店地元で、一棟ずつ相談しながら家を建てる会社。社長や設計者と直接話せることが多いです。に行く

迷ったら、まずここで相場を見る

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設計の先生
設計の先生

展示場に行く前に「月いくらまで」を決めておくと、話を聞く側に回れます。それだけで気持ちがずいぶん楽になりますよ。

この記事の目次
  1. 家づくりの流れは8ステップ|まず全体をつかむ
  2. 注文住宅は何か月かかる?住みたい月から逆算する
  3. 家づくりは何から始める?①お金と②土地
  4. ③相談先〜⑤契約|誰と会って、何を決める?
  5. 着工から入居まで|検査は何回ある?
  6. この記事のまとめと、次にやること
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  • つなぎ融資家が完成する前に払う土地代や着工金のために、住宅ローンが出るまでの間だけ借りるお金のこと。
  • フラット35住宅金融支援機構と銀行が組んで出している、35年間ずっと金利が変わらない住宅ローンです。
  • ホームインスペクション建物の専門家が、家の傷み・不具合・直す時期を目で見て調べる住宅診断のこと。買う前や引き渡しの前に頼みます。
  • 付帯工事費家の外側や準備の工事のお金。水道やガスを引き込む工事、地盤の補強、古い家の解体などです。本体とは別に必要になります。
  • 住宅ローン控除住宅ローンを組んで家を買うと、年末のローン残高に応じて、所得税などが一定の期間安くなる制度です。
  • 地盤改良地面が弱いときに、家が傾かないように地面を固めたり杭を打ったりする工事。土地を調べてから、必要かどうかが決まります。
  • 坪単価建物の値段を広さ(坪)で割ったもの。1坪は約3.3㎡で、畳2枚分くらいです。会社によって「どこまで含めた値段か」が違うので、数字だけを比べると見誤ります。
  • 外構門・塀・駐車場・庭など、建物の外まわりのこと。「外構工事」は本体の値段に入っていないことが多いです。
  • 工務店地元で、一棟ずつ相談しながら家を建てる会社。社長や設計者と直接話せることが多いです。
  • 引き渡し工事が終わって、家の鍵を受け取る日のこと。この日から保証の期間が始まります。
  • 本体工事費家そのものを建てる工事のお金。基礎・柱・屋根・壁・内装などです。カタログの坪単価は、ふつうこの本体だけの数字です。
  • 瑕疵担保責任引き渡しから10年のあいだ、構造の大事な部分と雨漏りに不具合があったら、建てた会社が直す責任。法律で決まっていて、どの会社でも同じです。
  • 諸費用工事以外にかかるお金。登記の手数料、ローンの手数料、火災保険、税金などです。多くはローンに入れず、現金で払います。
  • 間取り部屋の数や配置のこと。「3LDK」は、部屋3つ+リビング・ダイニング・キッチン、という意味です。
家づくりの言葉を全部見る →

家づくりの流れは8ステップ|まず全体をつかむ

前半の4つは「考える」、後半の4つは「建てる」。境目は⑤の契約です。

家づくりの8ステップ 家づくりの8ステップ 1 2 3 4 5 6 7 8 お金 土地 相談 見積 契約 着工 検査 入居 変更しやすい 変えにくい

契約の前なら、会社を変えるのも、間取りを考え直すのも自由です。
契約のあとは、少しずつ後戻りしにくくなります。

親の家を建て替える人は、少し形が変わります。

  • ②の土地探しは要らない
  • かわりに、古い家を壊す工事が入る
  • 工事のあいだの仮住まいも必要になる

ちなみに国交省の調査では、建て替えの敷地は「相続を受けた」がいちばん多くなっています。

要するに、⑤の契約までが「考える」時間です。

注文住宅は何か月かかる?住みたい月から逆算する

住友林業の公式の目安では、会社選び・打ち合わせ・工事の3段階に分けて期間が示されています。

下の表では、法律や制度で決まった日数と、住宅会社の公式の目安を分けて書いています。

段階 目安(2026-10-22時点) 何の数字か
会社を選ぶ 約1か月 住友林業の公式の目安
床材・壁の色などの打ち合わせ 約4か月 住友林業の公式の目安
工事〜引き渡し 約4〜6か月 住友林業の公式の目安
建築確認の審査(木造2階建て) 35日以内 法律で決まった上限(行政審査の場合)
フラット35の審査結果 申込みから1〜2週間程度 住宅金融支援機構の目安

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住友林業の公式ページも、住みたい時期から逆算して始めるよう勧めています。

住友林業の公式サイトにある「家づくりの流れ」のページ
住友林業の公式サイトにある「家づくりの流れ」のページ(sfc.jp・2026-10-22時点の画面)

「大手なら契約から約1年、ローコストや工務店でスケジュールが上手く行けば10ヶ月程度ではないでしょうか。」

Yahoo!知恵袋の回答(2024年7月)

土地探しから始めるなら、その期間が上に乗ります。

「私は土地探し~引き渡しまで10か月でしたが、たまたま気に入る土地が売りに出されたからだと思います。」

Yahoo!知恵袋の回答(2023年1月)

あなたの家に当てはめると、こうなります。

あなたの状況 期間の考え方
土地がある 上の表の3段階を足した期間
土地探しから 上の3段階+土地を探す期間
親の家の建て替え 上の3段階に、解体と仮住まいの準備を足す

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読者

2027年10月に住みたいなら、いつ始めればいい?

土地があるなら、約1年前の2026年秋ごろがひとつの目安です。資材の届き方などで工期はずれることがあります。最新の見込みは依頼先に聞いておくと安心です。

要するに、会社選び・打ち合わせ・工事の3段階が基本。そこから、あなたの事情の分を足していきます。

家づくりは何から始める?①お金と②土地

最初の一歩は、展示場ではなく電卓です。

ステップ 何をする 誰と会う
①お金の目安 月々の返済額から出せる総額を出す 銀行・FP(お金の相談の専門家)。ネットのシミュレーションでもよい
②土地 希望のエリアで土地を探す 不動産会社

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国交省の令和7年度住宅市場動向調査では、注文住宅の建物だけの費用(土地代は含まない)は中央値で4,000万円でした。

同じ調査で、建てた人が「満足していないもの」の1位は「価格(予定より高くなった)」。
予算を最初に決めておく価値は、ここにあります。

「月々支払える金額からでいいので、ネットで住宅ローンシミュレーションを何パターンも行ってみて払えそうな金額から物件価格を計算してみましょう。」

Yahoo!知恵袋の回答(2023年1月)

総額は、建物の本体工事費本体工事費家そのものを建てる工事のお金。基礎・柱・屋根・壁・内装などです。カタログの坪単価坪単価建物の値段を広さ(坪)で割ったもの。1坪は約3.3㎡で、畳2枚分くらいです。会社によって「どこまで含めた値段か」が違うので、数字だけを比べると見誤ります。は、ふつうこの本体だけの数字です。だけではありません。次の3つも入ります。

  • 付帯工事費付帯工事費家の外側や準備の工事のお金。水道やガスを引き込む工事、地盤の補強、古い家の解体などです。本体とは別に必要になります。(建物の外側の工事。水道の引き込みや、地盤改良地盤改良地面が弱いときに、家が傾かないように地面を固めたり杭を打ったりする工事。土地を調べてから、必要かどうかが決まります。=地盤を固める工事など)
  • 外構外構門・塀・駐車場・庭など、建物の外まわりのこと。「外構工事」は本体の値段に入っていないことが多いです。(駐車場や塀)
  • 諸費用諸費用工事以外にかかるお金。登記の手数料、ローンの手数料、火災保険、税金などです。多くはローンに入れず、現金で払います。(ローンの手数料や登記の費用など)

見積もりを見るときは、どこまで入った金額かを確かめてください。

設計の先生
設計の先生

土地を買う前に、その土地にどんな家が建つかを相談先に見てもらうといいですよ。②と③は行ったり来たりして大丈夫です。

要するに、「月いくら」が決まれば、土地も会社も選びやすくなります。

③相談先〜⑤契約|誰と会って、何を決める?

打ち合わせが続く時期です。とはいえ、月1回のペースでも進められます。

ステップ 何をする 誰と会う
③相談先 建てる会社の候補を2〜3社にしぼる ハウスメーカー(全国で建てる大きな会社)、工務店(地域の建築会社)、設計事務所
④プラン・見積もり 間取りと金額を出してもらう 各社の営業・設計の担当
⑤契約 工事請負契約(建ててもらう約束)を結ぶ・ローンを申し込む 建てる会社・金融機関

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会社の探し方は、国交省の調査では「インターネット」と「住宅展示場」が同じ割合で最多でした。
家で調べて、展示場で実物を見る。この順番が自然ですね。

「打ち合わせは1か月に1度くらいでもOKでしょうから、月に一度のお二人の休みを全て家につぎ込むということができれば大丈夫だと思います。」

Yahoo!知恵袋の回答(2023年1月)

ひとつ、つまずきやすい所があります。「契約」という言葉が、会社によって違う意味で使われることです。
仮の申込みなのか、本当の工事請負契約なのか。その場で聞いて大丈夫です。

設計の詰め方も会社ごとに違います。

  • 契約の前に、設計をしっかり詰める会社
  • 契約のあとに、詳しく詰める会社

どちらが合うかは、人によります。

ローンをフラット35フラット35住宅金融支援機構と銀行が組んで出している、35年間ずっと金利が変わらない住宅ローンです。(住宅金融支援機構と民間の金融機関が組んで出す、金利がずっと同じ住宅ローン)にするなら、手続きの順番が公式に決まっています。

住宅金融支援機構の、フラット35で住宅を建てる場合の手続きの流れのページ
住宅金融支援機構の、フラット35で住宅を建てる場合の手続きの流れのページ(flat35.com・2026-10-22時点の画面)
設計の先生
設計の先生

契約の前に、見積もりに外構と諸費用まで入っているかを1行ずつ確かめておくといいですよ。あとで増えやすいのはこのあたりです。

要するに、⑤の契約までは何度でも考え直せます。言葉の意味も、遠慮なく聞きましょう。

着工から入居まで|検査は何回ある?

工事が始まると、施主(建ててもらう人)とは別に、第三者が何度か家を見に来ます。

検査 いつ 誰が見る
建築確認 着工の前 役所・指定確認検査機関(図面を審査)
中間検査 工事の途中 役所など(対象の建物は地域ごとに違う)
完了検査 工事が終わったあと 役所など。申請は完了から4日以内
フラット35の検査 設計・工事中・完成後 検査機関(フラット35を使う人のみ)
施主の立会い確認 引き渡しの前 あなた自身

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2025年4月から、木造2階建ての建築確認が変わりました。

  • 構造(建物の強さ)と省エネの書類が増えた
  • 審査期間の上限が「7日以内」から「35日以内」に延びた

確認済証(審査に通った証明)が出るまで、工事は始められません。工程には余裕を見ておきましょう。

ほかに、引き渡し後10年間の不具合に備える保険もあります(瑕疵担保責任瑕疵担保責任引き渡しから10年のあいだ、構造の大事な部分と雨漏りに不具合があったら、建てた会社が直す責任。法律で決まっていて、どの会社でも同じです。の保険。瑕疵=不具合のこと)。この保険でも、工事中に現場の検査が入ります。

ここで見落としがちだと感じたことがあります。
これらの検査が見るのは、法律や保険の基準です。壁紙の汚れや扉の閉まり具合までは見てくれません。だからこそ、引き渡し前に自分の目で見る時間に意味があります。

読者

自分で見るのが不安なときは?

第三者の建築士に見てもらう、ホームインスペクションホームインスペクション建物の専門家が、家の傷み・不具合・直す時期を目で見て調べる住宅診断のこと。買う前や引き渡しの前に頼みます。(住宅の状態を専門家が見る調査)という方法もあります。検査の範囲と料金は、依頼先で事前に確かめておきましょう。

設計の先生
設計の先生

立会いの日は、窓とドアを全部開け閉めしてみるといいですよ。気づいたことはその場でメモと写真に残すと、話が早く進みます。

⑧の入居のころには、手続きがいくつか重なります。

  • ローンの本契約と、資金の受け取り
  • 登記(土地や建物の持ち主を国に記録する手続き)。司法書士などに頼むのが一般的

住宅ローン控除住宅ローン控除住宅ローンを組んで家を買うと、年末のローン残高に応じて、所得税などが一定の期間安くなる制度です。(ローン残高に応じて税金が戻る制度)は、新築から6か月以内に住み始めることが条件のひとつです。
省エネ基準に合わない新築は、令和6年以降に住み始めると原則として対象外になりました。くわしい条件は国税庁のページで確かめ、個別の判断は税務署や税理士に相談してください。

要するに、検査は何度もあっても、引き渡し前の確認はあなたの出番です。

よくある質問

Q. 何から始めればいいですか?まず展示場に行くべき?
A. 先に「月いくらまで払えるか」を出しておくのが近道です。予算が分かっていれば、展示場で聞く話の中から自分に合うものを選びやすくなります。

Q. 着工の前に、どこまで決めておく必要がありますか?
A. 間取りは建築確認の申請前に決めるのが基本です。審査を通ったあとに変えると、出し直しが必要になることがあります。壁紙などの細かい仕様の締め切りは会社ごとに違うので、契約の前に聞いておきましょう。

Q. お金はいつ払って、ローンはいつ出ますか?
A. フラット35の場合、資金を受け取れるのは、完成後の検査に合格して適合証明書を出したあとです。工事中の支払いをどうするか(つなぎ融資つなぎ融資家が完成する前に払う土地代や着工金のために、住宅ローンが出るまでの間だけ借りるお金のこと。=ローンが出るまでの短い借入れ、など)は、金融機関と建てる会社に確認してください。

この記事のまとめと、次にやること

  • 家づくりは8ステップ。⑤の契約が「考える」と「建てる」の境目
  • 期間は、住宅会社の公式の目安にある会社選び・打ち合わせ・工事の3段階で考える。土地探しからならその期間が加わる
  • 2025年4月から、木造2階建ての確認審査は最大35日に。出す書類も増えた
  • 引き渡し前は、第三者の検査とは別に、自分の目で見る時間を取る
  • 工期は資材の状況などで変わるので、最新の見込みは依頼先に聞く

次にやること

  1. 今の家賃と貯金から、月々いくらなら払えるかを出す
  2. 住みたい月を決めて、そこから1年さかのぼった月をカレンダーに書く
  3. 見積もりで聞く項目を書き出してから、展示場や工務店を2〜3か所回る

まずは今夜、①の「月いくら」だけ出してみてください。そこが決まれば、残りの7つは順番に進められます。

出典を見る